僻地で陸マイラーの忘備録

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地域医療にて勤務中の総合診療医夫婦の日頃思ったこと、マイル、診療、子育てなどつれづれなるままに書くブログ

“僻地で陸マイラーの忘備録”

第2回 真夏のロックフェスの警備を担当しました編

夏に行われるメインイベントの一つ「ロックフェス」

全国の至る場所で夏を盛り上げるフェスが繰り広げられています。

 

 

コンサートスタッフのバイトをしていた際、関東のある地方都市で開かれるロックフェスの裏方、関係者専用出入り口の警備の仕事をしました。

本当に裏方の中の裏方の仕事です。

スポットライトの全く当たらない、関係者以外ほとんど人も通らない場所の警備。

 

基本は表側しかスポットライトが当たらないロックフェスの裏側に素人アルバイトがついた場合、フェスがどう見えるのか、どんな経験をするのかお伝えできればと思います。

 

 

プロローグ

今回の募集は、バイト面接の時に

「○月○日にフェスがあるんですけど、それに勤務はできますか」

と言われたので、

「いけます!!」

と落ちたくなかったため、予定も確認せずに勤務をいれて決まった仕事でした。

なので仕事し始めのころに経験したものです。

 

www.hekichi-miler.com

 

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そのフェスは某地方都市であった大きいフェスで「HY」や「斉藤和義」、当時は売れ始めてきていた「ソナーポケット」などテレビで見たことある人なんかが多数出演されるとのことでした。

フェスなんて行ったことなかった(プライベートでは未だにない)ので、期待に胸を躍らせながら仕事へ向かいました。

 

当日朝

よく晴れた夏の日でした。

とても暑い日で日差しがかなり強かったのを覚えています。

朝7時過ぎに会場へ集合だったので、遅れずに会場へ向かいます。

集合場所につくと100人以上のスタッフがわやわややっています。

友達もいない私はそっと集団に紛れて待っていると、

「会社ごとに分かれて集合してください。」

という声が聞こえてきて、その会社のチーフスタッフのところに集まりました。

名前を確認されて、Tシャツを手渡されました。

フェスのタイトル、出演者名が書かれた関係者用Tシャツです。

無料でもらえました。それだけでなんか少し得した気がしました。

その後、各々役割分担が振られました。

私は関係者入り口の警備をとのことで、持ち場へ移動することとなりました。

 

持ち場のステージ裏側にまわされる

当時のエリアマネージャー的な人についていって、持ち場に案内されました。

ステージ裏側の方です。

イメージ的には→の向こう側。普通なかなかみることのできないとこ。

 

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地図でいうと

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この入口のとこの警備をしてくれとのことでした。

業務内容としては、

 

大きな駐車場側(といっても広大な運動場のようなとこ)に立って、アーティストが順々に来るので、その方を中に案内する

 

というシンプルなもの

 

アーティストはたくさん来るとはいうものの、観客が来る人数とはわけが違うわけで、タイムスケジュールに合わせて順々に来るので頻度としては1時間に1回車がくるので、「こちらから中にお願いします。」と案内するだけ。

 

それを勤務時間いっぱい行いました。時間にして約10時間。

もちろん休憩はあるけど、基本そんな感じです。

 

関係者控え室は3mくらいの薄い壁で囲まれているのでもちろん中はみえません。

 

・アーティストがくる

・案内する

空を眺めて夏を感じる

暑くなると時間によって変わる日陰をみつけて少し涼む

アーティストが乗った車が来ると、所定の位置につく

 

をひたすら行いました。もちろん警備なので、部外者が入らないようにみはるのも含めて仕事なんですがあたり一帯が既に関係者専用エリアなので、そもそも誰もいない。

 

少し退屈ではありましたが、フェスが始まったら音楽を聴きながら楽しむかと考えつつ、警備を続けました。

 

アーティストが乗って来る車の共通点

1日立って、アーティストが乗って来る車をずっと眺めていて気づいたことがあります。

アーティストはグループだったり、一人だったりで乗って来る車は大体決まっていました。

それは

タクシーかハイエース

まぁそれだけなんですが、、、

ほんとほとんどその2択でしたね。

 

コンサートが始まる

本来はコンサートはお客さんが楽しむもの。

もちろん頭ではわかっていましたが、5時間で数組のアーティストを見守るだけという刺激のない状態にさらされていた私にとって、コンサート開始は待ちわびたものでした。

 

盛り上がりをみせる観客。

激しく音楽が鳴り響き渡り。さらに盛り上がる声が聞こえる。

なるほど、これがフェスの雰囲気か。

音だけで想像して雰囲気を感じました。

 

 

ただここでかなり残念なことが発覚します。

それは

コンサートの音って、真後ろから聞くとかなり聴きづらい

ってことです。

歌詞がほとんどわかりません。ところどころならわかるけど、曲の全容はつかめません。ただ、音があるだけいいかと、さっきと違う環境になったことに満足しつつ警備を務めました。

 

そんな中、刺激的な時間が訪れました。

アーティスト控え室に足を踏み入れる

 

ハイエースが止まり、バンドメンバーが降りてきます。

私でも知っている人気バンドメンバーで本日のライブのトリを務める方です。

感動を抑えつつ、案内しようとしたところ、車から降りてきた方の人から手招きされました。

「荷物運ぶの手伝って」

そう言われて、ギターを手渡されました。

そして、アーティストと肩を並べて関係者控え室へ向かいます。

 

入口をくぐると

「おはようございます!おぉ、お久しぶりです」

なんてアーティスト同士会話している光景を横目に眺めます。

中はビーチに置いているようなテーブルと椅子がたくさんあって、

さらに控え室として工事現場にある簡易式の部屋が2階建でありました。

イメージとしてはこんな感じ

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普段と違うのは、そこらに座っている人全員が芸能人ということ。

ギターを所定の位置に運び終わると、また所定の位置に戻りました。

 

アーティストが駐車場で遊び始める

 

また、空を眺めていると

「すみませーん、ここでバドミントンしていいですか!?」

と突然聞かれました。

(そんな仕事初心者の私に聞かれても・・・)

と思いつつ、誰もいなかったので

「どうぞ」

と伝えるとその場でバドミントンをしたり、サッカーボールを蹴ったりして男3人で遊び始めました。その男子3人組、よくみたら○ナーポケットでした。

めっちゃ有名な人やん、と驚きつつ、ステージ裏では普通に遊んだりするんだなってことを知りました。

30分くらい遊んだ後、

「ありがとうございましたー!!」

って満足そうに帰って行かれました。

そこからしばらくして、彼らの歌声が聞こえてきました。

 

ボイストレーニングをし始めた

コンサートも終盤に近づき始めた時、突然女性の歌声が聞こえてきました。

何事かと思ったらトリのバンドメンバーである女性メンバーがボイストレーニングを始めました。

 

おそらく壁にかなり近いところで歌の練習を始めた模様でした。

こんな状態。壁一枚挟んだだけのかなり至近距離。

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知ってる曲だからって感動も相まってですが、聴きいってしまいました。

やっぱプロは歌上手い。当たり前だけど。

仕事中なのにすみません。楽しかったです。

 

ライブが終わり、無事帰宅

 

ライブが終わって関係者たちが帰る時間帯が来る前には、私はお客さんの駐車場案内にシフトチェンジされたので、お客さんの案内を終えて無事帰宅しました。

 

丸一日その現場にいたのでクタクタでしたが、なかなかな経験ができました。

こうして私の初フェスは無事終了です。

こんな私がいうのも説得力ないですが、仕事中は仕事に集中しましょう(笑)

 

以上、フェス裏方のバイトの話でした。