僻地で陸マイラーの忘備録

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地域医療にて勤務中の総合診療医夫婦の日頃思ったこと、マイル、診療、子育てなどつれづれなるままに書くブログ

“僻地で陸マイラーの忘備録”

第3回 大型ステージの解体・連続勤務20時間の激務を経験

コンサートスタッフの経験談についてです。

 

www.hekichi-miler.com

 

 

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いつもいつもながらの駄作ネタです。

ほとんどの方は興味がないだろうとは心の底ではわかってはいつつ、もし万が一コンサートスタッフのバイトに興味がある人がごくわずかにいたとして、そんな方の参考になれば、誰かの暇つぶしにでもなればとは思って書いてます。

 

今回は、巨大ステージの解体を行なった時の話です。

 

コンサート最終日19時に集められる

今回の案件は、東京都内にあるサッカースタジアム

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「味の素スタジアム」

で行われたコンサートの解体作業です。

いつもの黒い服を着て集合場所へと向かいます。

時刻は19時

コンサートは盛り上がっている真っ最中で、後半にさしかかったところと思われます。

解体の説明をうけ、コンサートが終了するまで待機室にて待ちます。

ここから長い長い夜が始まります。

 

最後のお客さんがでると同時に解体開始

数万人単位のコンサートに参加された方なら分かるかと思いますが、

広い会場でのコンサートでは

なにからなにまで規模が大きい。

花道も超巨大、

ステージも巨大、

ほんとなにからなにまで大きかったです。

ちなみにももクロのコンサートだとこんな感じのようです。

 

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ももクロのコンサートの様子

http://natalie.mu/music/gallery/show/news_id/243758/image_id/826301

 

静かになってしまった巨大な会場に大量のバイトが流れ込んで仕事開始です。

役割分担されて、各々指定された場所へ散っていきます。

私の担当はまず

「椅子の片付け」

学校の卒業式などで椅子を運んだ経験がある方は多いかと思いますが、

想像してみてください。

絶望的な数の椅子がならんでいるわけです。

無心になって椅子をたたんでは運びます。

ひたすらそれを繰り返す。

少し遠くを見ると、どんどんステージも小さくなっています。

あれだけのステージがみるみるなくなっているのは、圧巻です。

そうこうしているうちに椅子は全て片付きました。

大量の柵を片付ける

椅子を片付けた後待ち構えているのは、大量の柵でした。

これまた尋常じゃない量の柵が並んでいます。

流れる汗をふきながらひたすらひたすら運び続けます。

気づけば2-3時間くらい既にたっていました。

その時他のバイトスタッフから

「休憩取りましたか!?」

と聞かれました。交代で休憩を回しているそうです。

支給された晩御飯を食べて、水分補給をしました。

水ってこんなに美味しかったんだって思える瞬間でした。

30分ほど休んでまた現場に戻りました。

戻るとほとんどの物が姿を消していました。

そして次に待ち構えていたのが、一番肉体的にこたえる仕事でした。

一面に広がる大量のテラプラス(プラスチックの床)をはぐ

味の素スタジアムは天然芝と人工芝でできています。

なごやドームなどは人工芝で全てできていて、専用の機械で芝を刈り取ると、辺り一面コンクリートの床になるというとても便利なシステムを兼ね備えているようです。

しかし、天然芝ではそんなことはできないので、「テラプレス」と呼ばれる正方形の床を大量に敷き詰めて、芝が痛まない様にします。

 

この写真は味の素スタジアムより引用させていただきました。

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画面左側にT字ハンドルを持ったお兄さんがいると思います。

正方形の床をそれぞれ綺麗に敷き詰めて、このハンドルを使って一個一個地道にロックすることで、この床はできあがります。

なので、解体の時はこの逆を行います。

みんなで一列にならんで、各々の列のロックを全て外していきます。

T字ハンドルを持った一列の軍団がひたすら行進してくるという普段なかなかみることのない光景です。

全てロックを外し終えたら今度は運びだし作業です。

 

2人1組でテラプラスを運び出す

テラプラスは、人が乗っても壊れないよう作っているだけあってかなり頑丈ですし、重いです。

「1枚剥がすたびにケースを2人で持って会場の隅のケースまで運ぶ」

を繰り返します。

天然芝はなるだけ踏むなとの声が遠くから聞こえてきます。

時刻は1時を過ぎていました。疲れも蓄積していました。

ふと空を見上げると、その日は満月でした。

中々の美しさです。

すこし疲れが癒えた気になって、またテラプラスを運びました。

こんな時間に力仕事をすることはなかなかない経験だな、

心の中で感じました。

 

 

そしてようやく休憩・仮眠時間が訪れます。

時刻は深夜2時を指していました。

 

6時間の仮眠

今回のバイトでは、超長時間勤務とのこともあり、6時間の仮眠がバイトない様に含まれていました。

私が勤務していたバイト先では、お給料は

「現場にいた時間×時給」

の形で発生するので、

睡眠時間も時給が発生します。

もちろん暖かいベッドが用意されているわけではないので、みんなその辺の床で雑魚寝しました。床は固かったですが、給料をもらいながら休めるので文句はいえません。

でも案外寝れるもので、休憩時間いっぱいがっつり睡眠しました。

 

8時 起床・再度テラプラスはがし

起床時間になるとスタッフの方が、呼びにきてふたたびテラプラス剥がしを続けました。

日中になると、日差しがはいってくるので暑い。。。

でも寝て元気になったので、夜中よりは頑張れます。

お昼頃には全てのテラプラスを剥がし終わりました。

 

もう今回のバイトは終盤にさしかかります。

ゴミ拾い・片付け

テラプラスを運び終えた辺り一帯に、

ゴミがぱらぱら落ちています。

また1列に並んでゴミを拾い集めます。

 

テラプラスが外された辺り一帯は、

完全にサッカー場である元の姿に戻っています。

1日前は輝かしいコンサート会場だったはずなのに、

全く異なる景色に変わっていました。

そこには少し感動するものさえありました。

 

予定より早く片付けが終わり、17時には解散となりました。

コンサート関係のバイトで一番疲れた案件でした。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

1日でいっぱい稼ぎたい方には向いている案件でした。

頑張ったご褒美に当日はステーキを食べて帰りました。

 

以上、大型ステージの片付けは大変という話でした。