私は、物心ついた時からずっと鼻が詰まってます。
季節性はなく、1年中です。
鼻が片方だけ通っている時は鼻呼吸が出来ますが、
大抵詰まっているので、基本的に口呼吸です。
残念ながら、いつもちょっと口が開いてます。
今日はアレルギー性鼻炎の話です。
物心ついた時から鼻が詰まってましたので、もう慣れてしまっていて、
あまり積極的に治療しようとは思っていませんでした。
母親から「耳鼻科に行ったら?」と言われても
「鼻うがいがいいらしいよ」と言われても、
面倒臭いし、なんか痛そうだし・・・と思って、何もしませんでした。
しかし、ちょっとしたきっかけがありましたので
もうアラサーではありますが、本格的にアレルギー性鼻炎の治療を始めました。
鼻アレルギー診療ガイドライン〜通年性鼻炎と花粉症〜2016
鼻アレルギー診療ガイドライン〜通年性鼻炎と花粉症〜2016
アレルギー性鼻炎にはガイドラインが存在します。
(残念ながら全文はネット上では見ることが出来ませんが・・・)
現在の治療はこれを基にして行われておるようです。
アレルギー性鼻炎の病型
アレルギー性鼻炎はこの2種類に病型が分けられます。
1)ヒスタミンが関与する「くしゃみ・鼻漏型」
2)ロイコトリエンが関与する「鼻閉型」
それぞれの重症度ですが、こんな風に組み合わせて判定されるようです。
自分が該当する部分に丸をつけて見ました。
私は鼻閉型の重症のようです。
次から、治療について見ていきます。
アレルギー性鼻炎の治療
総合的にはこんな感じ。
重症度が上がる毎に薬剤を併用していくイメージです。
症状が落ち着いてくれば、医師の指示に従って徐々に薬剤の種類を減らしていきます。
具体的なお薬については下記の通り。
たくさん薬がありますね。
次から各論(ちょっと補足)です。
1)ヒスタミンが関与する「くしゃみ・鼻漏型」
1)の「くしゃみ・鼻漏型」の治療のキモは抗ヒスタミン薬です。
現在処方されるのは、眠気が少ないとされる第2世代の抗ヒスタミン薬です。たくさんの種類の抗ヒスタミン薬がありますが、使い分けに関しては、1日何回の服用が忘れにくいか、車の運転はあるかなど、それぞれのライフスタイルに合わせた処方が望ましいですので、その辺も実際に処方してもらう時には相談するといいと思います。
2)ロイコトリエンが関与する「鼻閉型」
基本的には、1)の「くしゃみ・鼻漏型」で使用する抗ヒスタミン薬ではなく、抗ロイコトリエン薬(シングレア®︎など)を使用します。
しかし、近年では抗ヒスタミン薬の開発が進んでおり、第2世代とくに後期の抗ヒスタミン薬はロイコトリエン産生抑制作用も持ち合わせていることから、2)の「鼻閉型」に対してもある程度の効果が期待できるとされています。
より「鼻閉型」に効く抗ヒスタミン薬としてはフェキソフェナジン塩酸塩と塩酸プソイドエ フェドリンの配合剤(ディレグラ配合錠®︎)があります。8週間での継続投与でも安全性や有効性に問題はなかったことが報告されています。
実際に治療を始めてみた
自分は2)「鼻閉型」の重症でしたので、とりあえず
・シングレア®︎の1日1回の眠前内服
・アラミスト®点鼻︎を1回2プッシュ 1日1回
を始めてみることにしました。
(本当は耳鼻科で一度、鼻腔形態を診てもらった方がよいとは思うのですが、なにゆえ僻地なので耳鼻科などありません。薬剤は整形外科医の主人に処方してもらいました。)
治療開始して1日目(1回の内服と点鼻をした次の日)の朝、
なんということでしょう。
両鼻が開通しています。
何年振りでしょう。
いや、物心ついてから初めて味わう爽快感かもしれません。
鼻づまりの無い生活って、こんなに快適だったんだ・・・。
こんなんならもっと早くに治療を始めとけばよかった・・・と思いました。
お掃除、お布団、花粉、ペットなど気をつけること
その他、日常生活でも色々気をつけることがあるそうですが・・・
おう・・・
お掃除はどうにかなるとして、
週に2回布団を干すのは結構大変ですけど・・・可能な限りやってみようと思います。
(でも本気でダニを駆除しようとしたら、洗濯乾燥機で高熱を浴びせないとダニは死滅しないみたいですけどね・・・)
さいごに
鼻が詰まっている方。
もし薬が著効すれば快適な生活が待っているようです。
薬が著効しなくても、次の手段があります。
お悩みの方は、耳鼻科の門を叩いてみては如何でしょうか。
参考文献
・「鼻アレルギー診療ガイドライン〜通念性鼻炎と花粉症〜2016年版
抗ヒスタミン薬使用のポイント」
鹿児島大学大学院医歯学総合研究科耳鼻咽喉科・頭頸部外科学 黒野 祐一
アレルギー 65(8), 982―986, 2016(平28)
・「今日の診療サポート アレルギー性鼻炎」