学生時代に経験したコンサートスタッフの経験談、第4弾です。
今回はマイクはいい匂いがした編です。
あるコンサートの会場設営を行ないました。
朝一で集合して、0から会場設置を行います。
この日は集まった人数が多かったせいか、予定よりも早く会場設営が終わりました。
コンサートなどに詳しい方はご存知だとは思いますが、
会場設置後も照明の調整だったり、音響の調整だったりスタッフの方達はコンサートが始まるまで大忙しです。
ある程度会場設置が整うと
いきなり
「つぇぇぇぇぇ、ああぁぁぁぁああああ、つぅうううううう」
とマイクテストをする音が会場中に響きわたります。
素人の私には、不思議な状況です。
20分以上、
「つぇぇぇ⤵︎⤵︎、つぇぇえええ⤴︎⤴︎⤴︎⤴︎⤴︎⤴︎」
の音の波にさらされるのです。
そのうち聴き慣れてきますが、ああいう音の調整の仕方が必要なのか結局最後までわかりませんでした。
会場設置が終わるとバイトスタッフが集められてこう言われました。
「まだ仕事がしたい人は残って仕事あるけど、したいやついる??」
みんなめんどくさそうに顔を
見合わせてます。
みんな力仕事の直後なので疲れているので当然です。
そしてこの仕事を毎日されている方も多いので。。。
「はい!!残ります!!」
迷わず、私は手をあげました。
「えぇぇ、いいの!?ほんとにいいの!?」
上司はかなりびっくりしていました。医大生そんなに頑張る?みたいな顔してました。
私の場合、県外から電車にのって会場設営にきてたので、折角ここまできたなら少しでも多く稼いで帰りたいと思っていたのでむしろ喜んでやりました。
ここで与えられた仕事はステージに立っとくだけの仕事です。
照明リハーサルのモデル
コンサート会場にはたくさんの照明があります。
ステージ上のアーティストに綺麗に照明を当てるため、バイトスタッフをマイクの位置に立たせて照明の微調整を行うのです。
この仕事本当に立ってるだけです。
時々、手をあげて・両手広げてなどの指示をされるのであとはその通りにするだけ
後は周りの方が動いているのを見守るだけ
ふとよく考えてみると、ここは数時間後にはアーティストが立つ場所で、目の前に広がる光景はお客さんがいないだけでアーティストがみるであろう景色ということに気付きました。
なんだか貴重な体験をした気分です。
この照明リハは仕事中何度か経験しました。
ある時、かなりマイクに近い場所に立たされました。
タイトル通りなんですが、その時マイクからふと香ってきたんです。
なにこれ、めちゃくちゃいい匂い!!!!!
柔軟剤のいい匂いを何倍にも濃縮した感じです。
柔軟剤でいうとフローラルな香り系
洗濯で柔軟剤多めにいれてもここまで匂いを放つことのないほどの匂いが放たれていました。
なるほど、これはマイクに顔近づけたくなるわ。。。
と一人で納得したのを覚えています。
ちなみにこれはALFEEのコンサートでした。
これはアーティストの好みで違うんでしょうか。。。
こんなにいい匂いなのはこの時が最初で最後でした。
以上、マイクはいい匂いがする編でした。