先日放送された、「沸騰ワード10」航空業界スペシャル、
ご覧になりましたか?
そこで紹介された、
羽田空港ANAラウンジ。
ビジネスクラス向けのANA LOUNGE(ラウンジ)。
ファーストクラス向けの神の領域 ANA SUITE LOUNGE(スイートラウンジ)。
ANA HPより転載
海外旅行への出発前にシャワーを浴びる事が出来たり、おいしい食事を食べ放題出来たり、お酒も飲み放題だったり。
素敵な空間ですよね。
この放送でラウンジの存在を知った方も、少なくないと思います。
ビジネスクラス以上(+プレミアムエコノミークラス)で海外旅行に行く時には、これらラウンジの利用特典が得られますが、毎回そんな良い席で旅行に行くなら結構なお値段がかかりますよね。
ビジネスクラスやファーストクラスを利用する芸能人や会社の社長でもなければ、このラウンジ、使う事が出来ないと思ってませんか?
いいえ、一般人でも、お金持ちじゃなくてもとあるカードを取得さえできれば、エコノミークラスであっても使いたい放題なんです。
もちろん、年会費が10万円とかかかるようなリッチなカードではありません。普通のクレジットカードです。そのカードを持ってさえいれば、それこそ高橋真麻さんのごとく、「ラウンジの達人」になれるんです。
そのカードとは
「ANAスーパーフライヤーズカード」
年会費は16200円、家族カードは年8100円です。もちろん海外保険系も色々ついてます。このカードの威力はラウンジが使いたい放題になるだけではなく、あのチェックインカウンターの長い列にも、荷物を預ける時の長い列にも、手荷物検査の長い列にも並ばなくていいんです。
「空港には早めに着いたのに、人が多すぎて走らないと間に合わない・・・!」
なんて事態も避けられます。
でも、このスーパーフライヤーズカード、残念ながら誰でも簡単に無条件に申し込める訳ではありません。
- このカードを得るためには何をすればよいのか?
- このカードの特典とは何か?
この2点について、つれづれなるままに述べようと思います。
かなり膨大な記事になりますので、ラウンジの達人になりたい方は頑張って最後までついてきてください。なるべく誰にでも分かるように述べます。
注:以下、文字数を抑えるべく
スーパーフライヤーズカード=SFCと略させて頂きます。
- SFCを得るためには何をすればよいのか?
- SFCの特典とは何か?
- まとめ
SFCを得るためには何をすればよいのか?
SFCを得るためには、通常、最低50万円ほどの費用が必要になります。なぜなら飛行機に乗りまくらないといけないからです。でも、ラウンジを自由に使いたいがためだけに50万円を払うのは、さすがに気が引けますよね。
でも、50万円を限りなく0円に近づけられる方法が存在し、多くの方が既に実践されています。以下にその方法をつれづれなるままに述べてゆきます。
一般市民がなるべくお金を使わずにSFCを手に入れるべく、行うことを簡単に羅列すると、
- ソラチカカードを申し込む
- ANA ワイドゴールドカードを申し込む
- 各種ポイントサイトを駆使しポイントを貯める
- 貯まったポイントをマイルに変換する
- 貯まったマイルをスカイコインへ変換し、航空券を買って飛行機に乗りまくり、プレミアムポイント(=PP)を貯める
- 50000PPを貯めた翌年、ANA ワイド(ゴールド)カードからANA SFCへの切り替え申請を行う
- 晴れてラウンジの達人へ \(^o^)/ワーイ
となるわけです。
途中、「?????」となった方も、そうでない方も、
下記の詳細をお読みくださいませ。
ソラチカカードを申し込む
まずは、あれこれ言わずこのカードを申し込みます。ソラチカカードの正式名称は「ANA To me PASMO JCB 」。
5マイルコースor10マイルコース、マルチポイントコースorマイル自動移行コースが選べますが、
5マイルコース+マイル自動移行コース を選びましょう。
キャッシング枠は可能な限り少なくするか、0にしましょう。
理由は色々ありますが、情報過多になるので省略します。
ソラチカカードを普通に申し込みたい方はこちらからどうぞ。
→https://www.ana.co.jp/amc/promo/tomecard_pasmo_jcb/
ソラチカカードを紹介で申し込みたい方は、こちらからどうぞ。500マイルもらえます。「ソラチカカード紹介申し込み」とお伝えください。→お問い合わせフォーム
ソラチカカードは、今後必ず必要となるカードです。最初に手に入れましょう。夫婦で協力して頑張るのであれば、1人1枚ずつ必要になります。
ANA ワイドゴールドカードに申し込む
「また別のカードがいるの!?そして今度はゴールドカード・・・」と思った方もいると思います。そうです、またカードが必要です。
2枚のカードは役割が全く違います。
ソラチカカードは、「爆発的にマイルを貯めるのに必要なカード」であり、
ANA ワイドゴールドカードは、「やがてSFCに化けるカード」です。
2人暮らしであれば家族カードは不要(つまり1枚でOK)、2歳以上のお子さんを含めて3人暮らし以上であれば家族カードも申し込みましょう。なぜなら、やがて化けるであろうSFCカード1枚につき、ラウンジが使える人数は2人までだからです。折角ですから、家族みんなでラウンジが使いたいですよね。
クレジットカードの申し込みにあたり、黒歴史はありませんか?他のカードの支払いが滞ったこと、ありませんか?そんな方は要注意です。1回カード審査に落ちると6ヶ月間は再申請をするなと一般的に言われています。どうかみなさま、審査に通りますように。
また、ANA ワイドゴールドコードカードが届いたら、日常のクレジットカード決済をこの1枚にまとめます。これでもマイルが貯まります。(SPG AMEXをお持ちの方はそれでも可。マイルが貯まります)。
ANA ワイドゴールドコードへの申し込みはこちらからどうぞ。
→https://www.ana.co.jp/amc/reference/anacard/goldcard_info/
SPG AMEXについてはこちらの記事をどうぞ。
各種ポイントサイトを駆使しマイルを貯める
ポイントサイトという概念をご存じない方もおられるかもしれません。
ポイントサイトとは、「とあるサイトを経由して買い物や金融取引などをすることでポイントがたまり、それを電子マネーや現金などに変換することができる」ものです。その「とあるサイト」の例として
ハピタス
ちょびリッチ
モッピー
ポイントタウン
Get money!
などがあります。
私はハピタスを主に利用しています。たまにちょびリッチ。
ハピタスでの具体的なポイントの貯め方はこちらをご参照ください。
上の記事のどれかを読んでくださった方、とりあえずはハピタスでのある程度のポイントの貯め方は理解できたかと思います。途中に「陸マイラーの方のポイントの交換先はドットマネーギフトコード一択ですよね」とありますが、ここがポイントです。
そうです、ラウンジの達人になりたいと思ってこれを読んでいるあなたは、すでに「陸マイラー」の仲間候補なのです。
※陸マイラー(おかマイラー)=飛行機に全く乗らずにマイルを貯める人たち
では、ハピタスなどのポイントサイトで貯めたポイントをどのようにしてマイルまで変換するのでしょうか。次からその手順について解説していきます。
貯まったポイントをマイルに変換する=「ソラチカルート」
以下、交換手順です(例ハピタス)。
ハピタスポイント
↓
ドットマネーギフトコード (登録はこちらからどうぞhttps://d-money.jp)
↓
メトロポイント
↓
ANAマイル
これを陸マイラーの間では俗称として「ソラチカルート」と呼んでいます。
ちょっとややこしいけど大丈夫です。次の通りにすればポイントからマイルまで交換できます。
<2018/1/9追記>
2018年3月31日をもって、ドットマネーからメトロポイントへの移行が終了となりますので、この記事に書いてある交換方法が有効なのはそれまでになります。ご注意ください。しかし、新ソラチカルート候補としてはいくつかまだ残されていますのでこちらの記事をご参照ください。
1)ハピタスポイントからドットマネーギフトコードへの交換
ポイントが貯まったら、マイページの右上の「ポイント交換」をクリックします。
ドットマネーギフトコードを選択し、交換申込みを押します。
登録した時に決めた、秘密の質問に回答します。これで、ポイントを交換しようとしているのが本当に本人なのかどうか、確認されます。
交換したい額を入力し、「確認する」を押します。
登録した時に決めた、本人確認のためのパスワードを入力し、「交換する」を押します。
3営業日以内に、メールやサイト内部で通知が届きます。
ドットマネーギフトコードが得られるので、マイページの「通帳」をクリックし、「電子マネーID一覧」をクリック、その後それぞれの「電子マネーIDを確認」ボタンを押します。(上の画像では全部使用済みとなってますが、本当は未使用の状態になってるはずです。)
電子マネーIDをコピー&ペーストします。貼り付ける先が「ドットマネー」のサイトです。
こちらがドットマネー。「ドットマネー通帳」を押します。
「ドットマネーギフトコードの入力」を押して、
コピーしておいたドットマネーギフトコードのIDをペースとして、「確認画面へ」を押します。
これでハピタスからドットマネーへの交換がようやく完了です。
次にドットマネーからメトロポイントへの交換を行います。
2)ドットマネーギフトコードからメトロポイントへの変換
ドットマネー通帳の左側にある「マネーをつかう」を押します。
交換先が色々ありますので、メトロポイントを押します。
ここで間違ってはいけないのが、ANAマイレージクラブへ直接交換しないことです。300マネーが85マイルにしかなりません。
交換したいマネー数を入力し、「確認する」を押します。
「申請する」を押します。これでドットマネーギフトコードからメトロポイントへの交換が完了です。
次にメトロポイントからANAマイルへ交換します。
3)メトロポイントからANAマイルへの交換
100メトロポイントは90マイルになります。つまり、ハピタスまでさかのぼって言えば100pt→90マイルの割合になります。
メトロポイントからANAマイルに移行できるのは毎月20000ptが上限になるので、毎月最大18000マイル貯められる計算になります。
ソラチカカードの専用サイトへログインします。ログインする時には、ソラチカカードに書いてあるお客様番号に加えて、送られてくる書類に書いてある確認番号が必要になります。
ANAマイレージクラブのところを押して交換手続きを行います。
最も効率の良い交換スケジュールとは?
注意点としては、それぞれのポイント交換はすぐに反映されるわけではありません。
最も効率が良い交換スケジュールは以下の通りです。
例 ハピタス
4月1日にハピタスポイント→ドットマネーギフトコードへ変換
→3営業日以内にドットマネーギフトコードへ反映される
4月15日までにドットマネーギフトコード→メトロポイントへ変換
→5月11日にメトロポイントへ反映される
5月11日から5月15日まで、合計5日間の間にメトロポイント→ANAマイルへ変換する
6月5日頃にANAマイルへ反映される。
結果として2ヶ月かかって、ハピタスポイントからANAマイルへ変換されることになります。
この1連の流れを、毎月同じように滞りなく行うことで最も効率よくポイントが貯まっていきます。そうすると年間最大216000マイル貯めることができます。実はこの216000マイルって、もの凄い数字なのです。
マイルで買える特典航空券というものがあるのですけど、その特典航空券を利用すると、ハワイにビジネスクラスで3回往復出来るマイル数なのです。
さて、次の段階までに貯めておくマイルですが・・・
目標は最低320000マイルです。
2年かからずに貯められる計算です。
夫婦で協力してやれば、1年以内に達成できます。
貯まったマイルをスカイコインへ変換し、航空券を買って飛行機に乗りまくり、プレミアムポイント(=PP)を貯める
これまで鬼のように貯めたマイルをSKY コインに変換します。
スカイコインについて詳細を知りたい方、HPはここからどうぞ
https://www.ana.co.jp/international/promotions/skycoin/
ただPPを貯めるためだけに飛行機に乗りまくる人のことを、「修行僧」と呼びます。PPについてはこのあと解説します。
PPは路線によってかなり異なります。最も人気があり、かつ効率の良い路線としては
「羽田→沖縄→羽田→シドニーorシンガポール」へ行き
「シドニーorシンガポール→羽田→沖縄→羽田」へ戻ってくる路線
シドニーであれば、ANAプレミアムエコノミークラスで2回往復すると50000PP貯まります。
50000PPとなった翌年、ANA ワイドゴールドカードからANA SFCへの切り替え申請を行う
PP=プレミアムポイントとは
「ANAやスターアライアンス加盟航空会社の飛行機に乗ったときにマイルとは別にもらえるポイントのこと。毎年1月〜12月の1年更新で、来年にポイントを持ち越すことは出来ない。もらえたポイント数に応じて、翌年度のプレミアムメンバーのステイタスが決まる。」
「ステイタス」とは・・・
ANA HPより転載
一般会員、ブロンズ、プラチナ、ダイヤモンドの4種類あります。
50000PPを貯めるとプラチナステータスになるので、そこで初めてSFCへ申し込む権利が生まれるのです。
そうすれば、ANA ワイドゴールドカードがSFCへ切り替えられます。
新規にSFCに申し込まない方が良い理由としては、新規にSFCに申し込んだ場合、普通にクレジットカードの審査に落とされる危険性があるからです。先に述べたように、1度クレジットカードの審査に落とされると6ヶ月は申請を避けなければなりません。プラチナステータスでいられる期間は1年間のみです。となると・・・もう言わんとすることはお分かりになると思います。
晴れてラウンジの達人へ \(^o^)/ワーイ
普通にエコノミークラス路線で予約をしても、ラウンジが自由に使えてしまうSFCカード。魅力はラウンジのみならず、です。
高橋真麻さんオフィシャルブログより転載
以下、SFCの特典について述べてゆきます。
SFCの特典とは何か?
ANA SFCの特典について、とても魅力的なものもそうでないものも、時と場合によっては魅力的に変貌を遂げるものも、つれづれなるままに記そうと思います。
尚、この先の分類は私の独断と偏見によるものです。
ANA SFC 個人的に魅力的だと思う特典
- ANA ラウンジが使いたい放題
- エコノミークラス➡プレミアムエコノミークラスへ席が空いてれば無料で変更できる
- 専用のチェックインカウンターで搭乗手続きと手荷物の預かりをしてもらえる
- 預けた荷物が優先的に流れてくる
- 専用保安検査場が使える
- 優先搭乗ができる
- アップグレードポイントがもらえる
- フライトでもらえるマイル+30〜50%のマイルがもらえる
- マイル➡ANA SKYコインに1.6倍の交換率で交換出来る
- アップグレードポイントからANA SKYコインに交換できる
- 国際線特典航空券の優先予約が出来る
まず何と言っても、ラウンジが自由に使えることですよね。たとえエコノミークラスで予約した場合でもです。
使えるラウンジはこの通り。
ANA HPより転載
残念ながら神の領域であるANA SUITE LOUNGEは使うことが出来ません。
※が、ヤフオクで売ってますね、ご利用券。相場はなかなか高いですが。
そしてもう一度述べますが、SFCカードを持ってさえいれば、ラウンジが使いたい放題になるだけではなく、あのチェックインカウンターの長い列にも、荷物を預ける時の長い列にも、手荷物検査の長い列にも並ばなくていいんです。
「空港には早めに着いたのに、人が多すぎて走らないと間に合わない・・・!」
なんて事態も避けられます。
そして、優先搭乗ができます。早めに座席に座って、のんびり出発を待つことができますね。
さらに座席が空いていれば、無料でプレミアムエコノミーにアップグレードしてもらえます。
以前シドニーへ旅行した時に、子供を抱っこして乗らなければならなかったので利用しましたが、めちゃめちゃ快適です。本当に。子供を抱っこしててもそんなに辛くなかったです。エコノミーとは全然違います。
まだまだサービスは終わりません。飛行機から降りて荷物を受け取りに行く際、預けた荷物にオレンジのタグがくっついてくるせいで荷物がめっちゃ早く流れてきます。「PRIORITY」って書いてるタグです。
早く荷物を受け取れるぶん、早く空港から出られますので、地下鉄やバスへの乗り継ぎがある人はもちろん、早く家路につきたい人にとっても嬉しいですね。
ANA SFC 個人的にそんなに魅力的とは思わない特典
- 搭乗予約やサービス内容の質問とかをSFCの専用の人が承ってくれる
- 自家用車で成田空港に行った時に安くで駐車場を利用出来る
- 自家用車で羽田空港に行った時に第3駐車場の予約を優先してもらえる
- 香港国際空港の出入国手続きの時に優先レーンが使える
- Ana-logueっている雑誌がもらえる
- SFCオリジナルネームタグがもらえる
- 翌年版のSFC会員限定手帳とカレンダーがもらえる
車で羽田や成田に行くことがまず無いもので・・・
なぜなら僻地に住んでいるからです。香港も行くことないからなあ。
ANA SFC 時と場合によっては魅力的に変貌を遂げると思われる特典
- アップグレードポイントの利用でいい席でフライト出来る
- 国内線座席指定を優先的に出来る
- 希望の便が満席の時、空席待ち予約を優先的に出来る
- 出発当日、空港で希望便の空席待ち予約を優先的に出来る
- 国際線アップグレード特典の優先予約が出来る
- 手荷物許容量の重さや個数制限が緩和される
- 老舗料理店とかホテルの宿泊とかがマイルを使って楽しめる
- IHG/ANA/ホテルグループジャパンに泊まる時に優待される
安全第一主義の私としては航空券を前もって予約しておくのが常ではあります。が、万が一、空席待ちの状態になってしまった時には役立ちそうです。
また、旅先でめちゃめちゃ重いお土産を買っても大丈夫そうです。通常20kgのところを50kgまで預けられるとか。
まとめ
以上、芸能人じゃなくても、会社の社長じゃなくても、お金持ちじゃなくても、誰でも「ラウンジの達人」になれるカード であるANA SFC(スーパーフライヤーズカード)の取得方法について述べてきました。
最後にもう一度。SFCを取得するのに通常必要となる航空券を買うのに必要な金額は、最低50万円とされています。
それを上記の方法を使えば(というか陸マイラー全てが実践している方法ですが)、通常50万円かかるところが手出しほぼ0円になるのです。
ラウンジの達人になりたくなった方、是非陸マイラーになって一緒に頑張りましょう。