2017年現在、道路交通法で6歳未満の子供を自動車に乗せる場合、チャイルドシートの使用が義務付けられています。
我が家も、こどもの誕生に合わせて購入して、実際に後部座席につけて使用しています。
でも実際に使用しはじめると
「子供が泣き始めると大変」
な時もあるし、
「正直、乗せるのが面倒」
と感じることがあります。
他の家庭の方でも同じような経験をされている方がいらっしゃるんじゃないでしょうか。
最近、安全基準に達していないチャイルドシートが流通して問題になっているニュースをみかけたので、実際チャイルドシートがどれだけ重要なのか、国土交通省のHPを参考に勉強してみました。
その結果、こどもを普通に乗せることがどれだけ危険なのかを知ったので、忘備録をかねて記載しようかと思います。
(※ここから先の画像は主に国土交通省HPより画像を引用しています)
交通事故はどんな時に多いか
比較的短距離移動の際に起こることが多いようです。
当たり前といえば当たり前です。
日常生活において買い物や通勤などが一番車に乗る機会が多いですもんね。
ただ、気をつけないといけないのが
「すぐそこまでの距離だから、チャイルドシートはいいか」
という気持ちになってしまう親御さんが多いという点です。
私にも多少の心当たりがあり、ドキっとしてしまいました。
近くの距離をだろうと、事故のリスクは潜んでいるということを忘れてはいけないですね。
子供が車でぐずったらどうする??
子供がチャイルドシートに乗せるとぐずってしまって大変。。。
というのはよくある経験かなと思います。
1時間以上泣き続けた上に嘔吐してしまったりすると、こちらもぐったりしてしまいます。
上記アンケートをみると、ぐずってしまった場合諦めてチャイルドシートから降ろしてしまうケースも3割程度みられることがわかります。
私も恥ずかしながら、諦めて抱っこしてしまったことがあります。
いけないこととわかりつつ。。。
子供が嫌がったことがない29%が羨ましい限りです。。。
研修医で小児科研修をした際、外来でよく上級医の先生が聞いていました。
「こどもは機嫌よくチャイルドシートに乗ってくれますか??」
ほとんどの母親の方が苦笑いしながら答えていました。
今ならその苦労よくわかります。
実際、チャイルドシートの使用状況は残念ながら7割をきっている状況のようです。
時速 20km/hくらいでも急ブレーキは結構衝撃が強い
時速 20km/hってどう思われますか。
ものすごくトロトロ走っているイメージじゃないでしょうか?
交通事故の場合、急ブレーキになるので、案外衝撃が強いみたいです。
わかりにくいかもしれませんが、急ブレーキをかけた瞬間
膝の上の赤ちゃんがものすごい勢いで転がっている写真です。
自転車こいでる途中に急ブレーキをかけたような感覚が近いんでしょうか。
身構えてるならまだしも、膝上で赤ちゃんをがっちり掴んでいることってないですよね。
事故は突然ですので、膝上では赤ちゃんは守れないことがよくわかりました。
ジュニアシートがなぜ必要か
子供が5歳くらいになると一般の席にも上手に座ることができます。
シートベルトも自分でつけられます。
それでも、なぜジュニアシートが必要なのでしょうか。
それは
体が小さい子にとってシートベルトの位置が適切にならないから
です。
こちらの写真をごらんください。
これも伝わりにくいかもしれませんが、
ジュニアシートなしでは
胸の部分のベルトの位置が高くなるので、
衝撃ですごい勢いで首が締まります
また、胴回りも腰より高い位置で固定することになるので、
すごい勢いで、腹にシートベルトが食い込んでいきます
こりゃやばいわと直感的に思ってしまう映像でした。
首が締まるのが危ないのはもちろんですが、シートベルトによって腹部内圧が亢進されると腸管穿孔などの臓器損傷などの原因となります。
このビデオをみるとジュニアシートは必要と自信をもっていえるようになります。
少なくともちっちゃい子は座高の位置を高くすることが重要です。
非正規品が市場に流通しているので注意が必要
チャイルドシートは衝撃保護性能などの安全基準に適合する必要があり、基準を満たした製品には国際基準の「Eマーク」や「自マーク」がB表示されています。
しかし、最近は安全保障をクリアしていないチャイルドシート(大部分が布製のもの)がネット通販にて流通しています。それはみなさんご存知の「あ○ぞん」などの大手サイトでも多く販売されています。
2017年9月30日の段階で調べましたが、おそらくそれにあたるであろう商品はまだ売られていました。
これら問題の商品は
「商品価格が正規品と比べて安い」
ため、ある一定数流通してしまうんです。
これら非正規品の多くは、布製品のようです。
布なので一定以上の強度には絶えることができず、
耐久テストでは肩の紐が切れて、すごい勢いでふっとんでいってました。
もはや笑える勢いでネットにつっこんでいましたが、
実際にこれが起きたら笑えません。
交通事故は一生障害を残すような怪我につながりますので、安いからという理由だけで選ぶと後悔する日がくる可能性があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回、これをまとめるにあたって私自身も勉強になることが多かったです。
可愛い我が子の命を守るため、チャイルドシートはしっかり使おうと思います。
いつ事故が起こるかは分からないものですし。
この内容はこちらからご覧頂けます。
もしお時間があるなら一度目を通されることをお勧めします。
事故で命を失う子供が一人でも減れば幸いです。