アルコールを飲む前に「ウコンの◯」を飲むと身体にいいらしい
誰もが一度は聞いたことあるフレーズではないでしょうか。
街のコンビニには、ウコン関連商品がたくさん並べられ、
どんだけ日本人にアルコール飲ませるつもりやねん
と言いたくなるほど、ウコン商品は多いです。
「ウコンエキスは肝臓にいい」
「ウコンはアルコール分解の手助けをする」
などなどうたい文句はたくさんありますが、実際にどう作用するのかを知る人は少ないと思います。
昨日、久々に飲みすぎた私は絶賛二日酔い中。。。
頭が少しぼーっとした状態でこの記事を書いております。
少しでも早くアルコールが抜けないかなと思っている今、
「ウコンの文献を調べてみよう」
と思い立ったので、実際調べてみました。
もしご興味があればおつきあいください。
- 二日酔いの原因の一つは胃粘膜障害
- ウコンが効く根拠となる成分はクルクミン
- ウコン、アルコールで文献検索
- ウコン・アルコールに関連する文献は少ない
- ラットのアルコールによる胃粘膜障害を調査
- ウコン+乳酸菌で胃粘膜障害領域は減る
- ウコン+乳酸菌で血中エタノール上昇が緩徐になる
- この論文的にはウコン単独では効果乏しい
- 結論:そもそもいい大人は飲みすぎないようにしましょう
二日酔いの原因の一つは胃粘膜障害
アルコールを飲んだ次の日にでる、胃がだる重い感じがする、げっぷがたくさんでるなどの症状は胃粘膜障害が原因と考えられウマス。
アルコールは胃粘膜を刺激して粘膜障害をきたし、さらに遺産の分泌を促進するので胃痛や嘔吐などの二日酔い症状が引き起こされます。
ウコンが効く根拠となる成分はクルクミン
(wikipediaより引用)
クルクミンはウコンなどに含まれる黄色のポリフェノール化合物です。
もともと「うこん」は、生薬や漢方薬の素材、食品などとしてアジア諸島などで古来より長く利用されているそうで、特に秋ウコンはくるクリン減退の他にもミネラルが豊富に含まれているそうです。
ワーファリン内服中の方は、クルクミンにも血小板凝集抑制作用があるので、併用は注意が必要とのことでした。
詳しく知りたい方はwikipediaでも読んでみてください。
今の私には、これを全部読む元気はありません。
ウコン、アルコールで文献検索
医学文献を調べるサイト「医中誌」というサイトで今回は検索をかけました。
もちろん海外文献も調べるべきですが、二日酔い真っ只中の私には
そこまでの元気はありません。
気が向いたら調べてみます。
ウコン・アルコールに関連する文献は少ない
今回の調査では
「ウコンが二日酔いを減らせるのか」
というところに焦点を当てて色々検索してみました。
探してはみましたが、文献数は少なかったです。
しかしその中で
ウコン・肝臓エキス・乳酸菌配合飲料のアルコールによる胃粘膜障害ならびにアルコール吸収に対する効果
というなんとも今回の調査にぴったりの原著論文の抄録のみ見つけることができましたのでご紹介させていただきます。
ラットのアルコールによる胃粘膜障害を調査
今回ご紹介する論文は
大正製薬セルフメディケーション開発研究所から発表された論文です。
大正製薬はこんな研究をされているんですね。
ソースは 医学と薬学 (0389-3898)76巻1号 Page57-62(2018.12)
内容を簡単に説明させていただきますと、
ラットを使用して
A:塩酸エタノールのみ
B:塩酸エタノール+ウコン抽出液+肝臓エキス
C:塩酸エタノール+乳酸菌
D:塩酸エタノール+ウコン抽出液+肝臓エキス+乳酸菌
にわけてそれぞれの胃粘膜障害面積、血中エタノール濃度を調べた
というもの
ウコン+乳酸菌で胃粘膜障害領域は減る
それぞれの胃粘膜障害領域はどうだったかというと
A: 26.2±8.4mm2
B: 23.1±3.6mm2(有意差なし)
C: 10.1±3.6mm2(有意差なし)
D: 2.6±1.1mm2
というもので、ウコンと乳酸菌を同時に摂取していれば有意に胃粘膜障害が抑えられる
ウコン+乳酸菌で血中エタノール上昇が緩徐になる
また、それぞれの薬品を経口摂取した30分後に
40%エタノールを摂取
その1時間後の血中エタノール濃度を測定したところ
ウコン+乳酸菌摂取は有意に血中濃度が低い
それぞれ単独摂取では有意差がでなかった
という結果だったそうだ。
今回の文献検索では抄録までしか手に入らなかったため
これ以上のことは分かりません。
この論文的にはウコン単独では効果乏しい
この論文からわかることは
ウコンや乳酸菌は単独で摂取しても効果はそんなにないよ!!!
両方摂取しないと効果の有意差はないよ!!
ということ。
もちろんこの論文はラットの実験結果であり、人間に対する直接的な効果を示唆するものではない。
また、胃粘膜障害の対照群の面積が 26 mm2と記載されているが、これがラットの胃にとって広いのか狭いのかも私は知らないし、個体差も正直あるでしょう。
なのでみなさん鵜呑みにはせず、参考までにしてください。
結論:そもそもいい大人は飲みすぎないようにしましょう
そうです。
そもそもいい大人は飲みすぎるほど飲まない良識が必要なんです。
(私に言い聞かせている)
飲みすぎていいことはほとんどありません。
以上、二日酔いの私から情報をお送りいたしました。
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